今回は、自分が使っている初日の単体精査と立ち回りの手法について書いていく。
大体1dに使ってる手法だが、的中率は割と高いことと、思考更新のタイミング、生存戦略としてもかなり完成度は高くなっていると思えたため自分への指標として書き残すことにした。
自分も本格的に対面初めてから1年くらい経過した所、色々試しながらパクりながら吸収しながら結果このスタイルにいきついた。2024/1次点なので自分もまだこれから変わっていく部分もあるだろうが、一定の成果を出せている上でこれから対面人狼始める人、伸び悩んでいる人などが多少なりとも得る部分があればと思う。
狼の勝利条件とは、狼と人間の数が同数になることであり、これ以上でも以下でもない。故に、吊り縄余裕+1を村陣営にかけることが狼には必要となり、これが主な要素の根幹となる。
ここで、一旦狼と村の差異を切り分け、狼要素を大別して3つに切り分けてみる。
①心理的緊張
人間というものには良心が備わっており、日本人の特性として人前での失敗を恐れる。このことから、一般的な精神構造の人間だと、狼の時に大小あれど心理的負担がかかる。
そのため、対面の場合だと特にそうだが、表情、所作、言動の節々など様々な部分に違和が出てくることがある。これをとらえるのが俗にいうセンサー。
②見えている情報量の差異。相方が見えていて、白位置が見えている。
村視点推理しないといけない部分が最初から見えている分、そこを知らない状態にした上で推理している偽装をすることが狼の基本行動になる。ここの部分は習熟度によって差異がつく部分。
強PLはむしろ結果が見えている部分高い精度での推理披露が可能なため、強PLの人狼はここから推測するのは難しい。が、それでも推理前提が偽装な分、なぜそうなったのか等、思考過程を細かい部分まで掘り下げた時に、穴が出てきやすい。
③大別しきれない細かい部分
白透け、黒透け、役探し、位置取り、票回収、思考飛びなど
狼ならではの要素は結構ある。細かくなるし、全部書くのは面倒なのでやらない。
このゲームには間違いなく駒(PL)の強弱がある。メタの範囲外でも、習熟度は初同村でも発言を聞けば判断はつく。一般に弱に寄るほど村狼差は大きくなる。
大別した上記3つの要素がざっくり簡単なゲーム開始時地点の狼要素なのだが、これは見ての通り狼のミス起因でしか表面化しない要素のため、基本的に狼から探すのはかなり困難であるし、下手をすると自分が何もしゃべることがないという状況に陥ったりする。
①②③をそれぞれ逆転させた時
村パターン
①緊張していない(軽い)
②色が見えていない(自然な視点)
③様々な人狼らしくない言動
(実はこれ以外にも強plから村拾える要素ってあるんだけど面倒だし長くなるから省略 ワードだけ言うと村利・人外利)
となる。
前提として普通配役(占霊護狼狂村)では狼を探すより村を探す方が圧倒的に簡単である。
駒の強弱を要素に含めた上で(弱を甘く、強を厳しく判定)村パターンの①②③を探し仮白位置として弾いていく。
ここから、仮白に対する絡みを見ていく。
自身のとれた仮白に対して殴りが入った場合
殴りの正当性というよりは、殴っている人物の狼視点と村視点を考えて天秤にかける。基本的に初日狼が表面に出て一番手で人間を殴るのは、ミスった場合非常に位置が危うくなること込みでかなりリスキーな行動であるため、浮遊票が多い状況になればなるほど、前提として村が村を殴っている可能性のほうが高いと捉えた上で考えた方が良い。ポイントは2つ
①悪意性
どれだけの悪意を持って殴っているかである。
人間が人間を殴る場合に、要素として疑いをかけるに足りているものであるのか。和解の可能性を残しているのか。逡巡(相手への村懸念)が見られるか。
例えば、だれかのジャブに追随、不随してストレートをぶち込んでいるような殴りは大体悪意的だし、これは実際狼が取りがちな行動である。
②作為性
狼として殴ることによるメリットがあるかどうか。
その人物が吊られる可能性はあるか。村に説得しようとしているか、自身の理論をアピールしようとしているか(位置取り)。他に危うくなっている位置はいるか(いる場合、そことの二狼が成立するか)間接的に票回収できる位置はいるか(二狼否定)
上記2つのポイントを村パターンで考えると
①悪意のなさ
②作為のなさ
強弱にもよるが、
悪意というよりは推理によって、作為性もなく自然な思考で疑う形となったように見えた場合、その2人は村々であると気づけたりする。
もちろんそのケースは村々であると主張して仲裁に入るのだが、これが通った時のメリットは相当大きい。
単純な話、もし殴った側の主張が通り霊結果白が落ちた場合、当然殴った側のHPは下がる。民意で白だったんじゃないかという議論になっても同じであり、白白がそのまま吊りとなるケースすらある。この村々の戦いが一番の敗着要因であり、自視点から仲裁できるか否かは最優先で考えるべきことである。
人狼にとって一番楽な展開は、村が村を殺しその罪を村が被ること。
これが、村が村を2人救う展開に変わった時、人狼がどれだけ苦しくなるかは言うまでもない。これは狙って作れる優位である。
殴っていた人物が納得しなかった場合でも、「仮白Aは白いと思うがそこを殴っているあなたBが人狼かどうかは断定できない。他に視点を向けてほしい」などと促すことで一回お茶濁したりする小手先のテクニックで乗り切ることはできる。
当然これを主張して通りそうな時に、そこの村々が合っていれば人狼が黙って指を咥えてみているはずもない。この時自分の主張が十分通っていれば大体狼は3パターンの行動とる。
①自身含めた村々位置を崩しに来る
②別の経費位置を殺しに行く
③ライン切る
①のケースは自視点の狼位置が透けやすい。自視点村々をとれた自信があるなら、そこを崩しに来る勢力は最大限疑ってかかること。当然、そこも村のケースもあるが、それこそが経費。全力で殺して損はない。
②のケース。別軸でAがBを殺しに行っているとする。
AがBを殴っている状態で、ここで何より重要になる手順はB村のケアから入ること。
Aの殴りの正当性で見た場合、経験則だが誤認が起きやすい。狼として生まれ落ちた時からSGの選定は初めているはずで、そうそう穴のある理論で議論終盤に黒塗りなどしないからだ。Bから村が拾えた場合、Aの殴りが正当であったとしても場の歪みに気づくことができたりする。
狼が出力を出して村を殺しに行っているため村に歪みが生まれやすく、前提の村狼精査が影響しやすい。大体殺されそうになっている位置は弱位置であることが多いため、そこのケアから入る。この狼が出力を上げて殺そうとした村を救えた場合のメリットは非常に大きく、村全体での視点でFWの位置、SWの候補位置2~3択まで露呈する形になりやすい。
そして最悪、自視点でBの村を拾えなかった場合は見捨てても構わない。Bが村だったとして、そこを殺した咎を自分が背負うわけではなく狼が背負うことになるので、人間が死んだとして結果としてそこまで悪くない形勢になりやすい。
③のケース。この場面でのライン切りは狼の行動としてはかなり弱く、ライン切りに見えたとしても後半でライン切りが露呈しやすい。あまり気にする必要がないケース。そもそもライン切り自体が狼枚数を減らす戦略であるため、必要なのは狼を吊り押した実績を過剰評価しないことのみで十二分に事足りる。初日に考えるべきことではない。
位置取り狼の補足について
AがBを殴っている時、自視点でBから仮白がとれていたとする。Aに加勢するC、Bに加勢するDがいたとして、CとDに対する精査で、重要なポイントは必然性の有無である。自視点の仮白が浸透していなかった場合、人間Aが人間Bを殴っているケースは狼としては推進したいはずなのでC狼の可能性はそれなりに高くなる。Cと戦える要素はこの段階であるため、自信があれば勝負してしまっても良い。
反対に、Bに加勢するDが狼の場合に、基本的にはスケール上自視点からは吊りでケアすることはできないため、その人物を①②③で単体精査かけてみる。結果Dが一定疑わしいと感じた場合、占い処理を求めるか後半まで放置してしまうのも一つの手段。B村を主張している以上は自分とDは相互で吊り押しにくい関係値になってしまっていることが多い。他要素が揃うまでは一旦一定怪しいまま放置するのも手段の一つ。要素が揃ってから一気に殴る。
上記を組み合わせることで前提スケールの構築ができる。自分の場合だと仮白位置3~4人くらい作れたら上出来で、調子が良い時は5~6人作れたりする。発表してみて周りの反応でアクション起こす人物がいるか否かでまた見えてくる世界もある。初日は議論誘導を駆使してなんとか仮白を守るように立ち回ること。
自分の仮白間違っている場合などは2d以降で霊結果占い結果で「あれっ?」と思うような盤面形成がされたりするので、その場合どの段階で間違っていたのかを考えることが必要になる。
この立ち回りをすると1d時点で自分の体力には余裕があることが多いため、2dゆっくり考える時間はある場合が多い。
立ち回りまで含めた自分が行っている精査手法だが、メリットは
①白位置を複数上げていくため票回収が同時にできるため、ほぼすべての試合でグレスケ上位に位置することになる。
②狼の時に同じことを行うことがかなり容易
③議論の中心に位置することができるので楽しい
④調子にもよるが、初日白は結構あっていることが多い上でミスがあっても思考更新のタイミングも作れる
デメリットは
①目立つ(占、襲撃の対象に比較的なりやすい)
②論破型plとたびたび喧嘩になる
③疲れる
④狼の場合、仮白にうまく相方を含められないと相方に負担がかかる
書いていて気づいたが、もう少し改善の余地が自分にも見えた気がした。
成長のため思考を文字起こしすることは悪くないと思った所で今回はここまでにしまふ。